特車

【特車】そもそも特殊な車両って何

shinma13

特殊な車両を走らせる場合、道路管理者に対して、特殊車両通行許可申請をしなければいけません。

当事務所では、事業者様の特車申請の代行をしているのですが、では特車制度における、「特殊な車両」とはなんでしょうか?

この点について行政書士が解説します。

特殊な車両とは一般的制限値を超える車両です

特殊な車両とは、車両の構造が特殊か、貨物が特殊ゆえに、「一般的制限値」という基準値を超過した車両のことを言います。

一般的制限値が以下。

車両の諸元一般的制限値(最高限度)
2.5メートル
長 さ12.0メートル
高 さ3.8メートル
重 さ総重量20.0トン
軸重10.0トン
隣接軸重18.0t:隣り合う車軸の軸距が1.8 m未満
19.0t:隣り合う車軸の軸距が1.3 m以上かつ
         隣り合う車軸の軸重がいずれも9.5t 以下
20.0t:隣り合う車軸の軸距が1.8 m以上
輪荷重5.0トン
最小回転半径12.0メートル

ざっくり、車両の幅、長さ、高さ、重さ、これらのいずれかが制限値を超えていたら、「特殊な車両」に該当します。

最小回転半径とは、ハンドルいっぱいに切って旋回したときに、最も外側のタイヤの中心が描く円の半径のことです。

とはいえ、ほとんどの車両が一般的制限値を超えることはありません。
少なくとも、皆様が車屋さんに行って、一般的制限値を超える車を買う羽目になることはまずありません。

では、一体どういった車両が一般的制限値を超えるのでしょうか。

一般的制限値を超える車両は主にトレーラ

結論から言えば、一般的制限値を超える具体的な車両は、トレーラです。

例えば以下のようなトレーラが特車です。

出典:特殊車両通行許可ハンドブック

あおり型セミトレーラやスタンション型セミトレーラも特車になります。

出典:特殊車両通行許可ハンドブック

トラッククレーンなども特車です。

出典:特殊車両通行許可ハンドブック

上記のトレーラたちは、どれも長さが12mを超え、重さも20トンを超え、そのサイズ感から特車になるのです。

なので、「特車ってなんだろう?」と思ったら、ひとまずトレーラだと考えていただければ大丈夫です。

これらのトレーラが一般的制限値の範囲内に収まることはまずありません。

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